2016年8月18日あたりから、Twitterやブログでたくさんの報告があったGoogle Adsenseの広告設置数の上限撤廃!
これまで、アドセンスの広告設置数が決まっていましたが、今後はサイト運営者の責任の元、自己判断で広告を設置できるようになります。
ルールが変わったのは4つ以上設置できるということだけではありません。
他にも重要な制約変更があるので、このタイミングきっちり理解しておいた方がいいです。
私自身、Googleアドセンスを使っているので、影響がないか、心配になり、いろいろ記事を読んでみて個人的に感じたことをまとめてみました。
既にアドセンスのヘルプページも変更されている
広告設置数の上限撤廃については、知り合いから聞いたので最初「本当に!?」と半分信じていなかったのですが、確かにGoogle Adsenseのヘルプページも更新されているので、この情報自体は間違っていないようです。
・以前のヘルプページ
画像内赤枠に記載されている通り、確かに旧ヘルプページでは広告設置数の上限に関する記載があります。
- コンテンツ向けAdsenseユニットは3つまで
- リンクユニットは3つまで
- 検索ボックスは2つまで
Google Adsenseの広告を表示している方、皆さんの共通の認識事項の3点がわかりやすく記載されています。
・現在のヘルプページ
上記は、アドセンスの現在のヘルプページです。
確かに広告設置数に関する記載が無くなっています。
その代わりにいくつかの条件があらたに追加されています。
- 第三者が提供するコンテンツに付加価値を付けずに、コンテンツをミラーリング、フレーム処理、スクレイピング、リライトしたページ
- サイト運営者様が提供したコンテンツよりも、広告の方が多いページ
- 手動によるレビューやキュレーションなしで、自動生成されるコンテンツのページ
- 広告配信専用ページ、コンテンツのないページ
- ウェブマスター向けの品質に関するガイドラインに準拠していないページ
う~ん、上記のあらたに追加された情報について、なんとなくわかるような気もしますが、いろいろな意味に捉えることも出来るので、ちょっと不安。
一つずつ見ていった方がよさそうです。
第三者が提供するコンテンツに付加価値を付けずに、コンテンツをミラーリング、フレーム処理、スクレイピング、リライトしたページ
これは、ざっくりいうと他人のホームページからそのまま情報を取得しているようなコピーサイトはNGということ。
「付加価値を付けずに」という語句を付けているので、丸コピーは駄目ってことでしょう。
同じ題材を取り上げた内容でもオリジナルの記事であれば、問題なさそうです。
サイト運営者様が提供したコンテンツよりも、広告の方が多いページ
今回、この記載が個人的に一番気になっています!
コンテンツよりも広告の占める割合が多いページへの設置はNGってことですよね。
ということは、記事のボリュームがあまりない場合、これまで広告3つまでは問題なく設置できていたけど、今後は記事のボリュームによっては、広告を1枚もしくは2枚程度にしておかないといけないということになるのではないかという不安があります。
「コンテンツより広告の方が多い」と書かれている「広告」の部分に関しては、Google Adsenseの広告のことを示しているのか、A8ネットやamazonアフィリエイト、楽天アフィリエイト、ValueCommerce(バリューコマース)などのASPサービスの広告も含んでいるのかというところが、気になるところです。
この点に関しては、いろいろな方のブログを参考に調べてみましたところ、やはり他社の広告も含まれると考えるのが正解のようです。
ということはアドセンスの広告設置数だけで考えるのではなく、ページ(コンテンツ)に掲載している全ての広告数とページボリュームによってポリシー違反が発生する可能性が出てきます。
コンテンツの量と広告の割合のバランスについては、自分でバランスを判断するしかなさそうなので、これからはバランスを意識することも必要になってきますね。
これは結構大変だけど、ポリシー違反と判断されてしまう方が痛いので、意識するよう気をつけましょう。
正直、僕の場合、そこまでボリュームの多い記事を書くことが出来ないので、Adsense広告だけにして、楽天のアフィリエイトなどは、非表示にしておいた方がいいような気がしてきました。
あと、もう一つ気になるのは、ASPサービスではない広告です。例えば、2サイト以上運営している方は、相互リンクのバナーを掲載したり、サイト内で広告掲載サービスを行って、バナーを貼って外部リンクしている場合です。
これもやはり広告になる可能性が高いので、知り合いのサイトのバナーを設置しているなどの場合についても注意しておく必要があると思います。
おそらく内部リンクについてはバナーを表示していても大丈夫そうですが、外部リンクのバナーは、広告といわれても仕方がないような気がするので、気を付けましょう。
手動によるレビューやキュレーションなしで、自動生成されるコンテンツのページ
インターネット上の情報を収集しまとめているキュレーションサイト、キュレーションサイト自体は問題ないようですが、自動生成しているようなサイトはどうもNGのようです。
単純にRSSの情報をひっぱっているだけのサイトとかは、この仕様変更によりポリシー違反になる可能性が高いです。
僕の場合はキュレーションしているサイトではないのであまり気にならないのですが、この仕様変更が大きく影響するサイトは非常に多いと思います。
当然、全自動で生成されたようなサイトは、今後はNGということになりますね。
ただ、こういったサイトに関してはアクセス数も多く、Adsenseのみで収益を得てることはないと思うので、これを気にアドセンス広告を撤廃するサイトも出てきそうです。
広告配信専用ページ、コンテンツのないページ
上記に関しては、スパムのような扱いをされているサイトが結構増えてきたので、そういう無意味なサイトを排除したいというGoogleの考えかもしれません。
確かにこういった誤動作を誘発させたりするサイトが増えきたので、ここでようやく正式に対策をしたととらえました。こういう対応は大歓迎です。
普通にサイトを運用している方は、気にしなくていい内容ですね。
ウェブマスター向けの品質に関するガイドラインに準拠していないページ
こちらについても、一般的な偽装行為や不正行為のあるサイトやページはポリシー違反とすることをちゃんと記載したといったところです。
まともなサイト運用をしていれば、一切気にする必要がないので、心配いりません。
広告設置数の上限撤廃によるサイトの修正・カスタマイズについて
Google Adsenseの広告設置数上限撤廃によって、サイトを運営していくにあたり、まだブログを起ち上げたばかりの、僕は以下の点に注意してこれから運用していきます。
1.記事のボリュームのミニマムは決めておく
やはり、これまで通り1ページあたり最低3つの広告掲載はしておきたいので、広告3つを設置しても問題のない記事のボリュームを最低限維持させるよう、価値のある記事を書くように心掛けます。
2.広告を記事内にショートコードで挿入できるようにWordpressをカスタマイズ
せっかく広告設置数の上限が撤廃されたので、記事のボリュームが膨らんだ時は、記事内にアドセンス広告を挿入できるようにしておきたいところです。
ショートコードによる挿入については、以前、function.phpのカスタマイズで簡単に出来たので、この際このサイトの方でも対応しておきます。
3.今まで以上に注意してサイトを運営する
これまでは、最初にアドセンス広告を設置しておいて、運用面では価値のある記事をきっちり書くことだけ意識しておれば、大丈夫だという感じでした。
しかし、今後は記事のボリュームや追加する広告、コンテンツと広告のバランスなど、これまであまり意識することのなかったことについても注意しておく必要があります。
「こんな記事の少ないサイトの運用でそこまで考えなくても」
と思う方も多いと思いますが、立ち上げの当初から意識しておくことで、将来的に結果価値のあるサイトになることを目標にしているので、この段階から意識しておいても全然早くはないです。
ルールを知り、意識することで、サイト運営上、出てくる不安を最初から取り除いておこうと考えます。
アドセンスの広告設置に関するコンテンツとのバランスについては、まだ明確な基準はないですが、自分でサイトを観て「なんか広告が多いな」と感じるようであれば、見直してみる必要がありますね。
いつポリシー違反となるのかわからないので、まずはコンテンツと広告の割合をチェックするところからはじめてみてください。