より正確なアクセス数をカウントする為の簡単カスタマイズを紹介
ホームページやブログを運営している方は、「Googleアナリティクス」や「無料アクセス解析サービス(ツール)」などを利用し、常日頃からサイトのアクセス解析を行っていますよね。
本ブログも「WordPress」で構築し、テーマは「Stinger Plus」を使って運用しています。
既にサイトへのアクセスが、何百、何千、何万という数になっている方にはあまり興味のないことですが、ブログを立ち上げて間もない場合は、1日のアクセスが一桁で終わることも少なくはありません。
アクセスが少ない状況下では、ユーザからのアクセス数よりも自分でサイトチェックなど行った際にカウントされるアクセス数がほとんどを占めてしまい、正確なアクセス数を把握することが簡単ではありません。
今回は、WordPressでブログやホームページを運営されている方向けに、アクセス解析から自分のアクセス分のカウントを除外する方法を紹介します。
私もこの方法で、少ないアクセス数ではありますが、アクセス解析が正確に行える環境に改善することができました。
アクセス解析については、より正確にカウントするには、IPアドレスやcookieで除外する方法もありますが、これは個人のインターネット閲覧状況によって、設定内容も様々になるので、WordPressの利用者のみに有効な方法で説明します。
管理者もしくは利用ユーザとしてログインしている際にアクセス解析から除外する方法
この方法では、サイト運営者が管理者もしくは利用ユーザとしてWordPressの管理画面からログインしている状態の時のみ、アクセス解析(アクセスカウント)を除外(カウントしない)する方法です。
パソコンもしくはスマートフォンからサイトチェックを行う際に、事前にWordpressにログインしておくだけで、アクセスがカウントされなくなりますので是非導入し活用してください。
下記より具体的な対処方法、記述例になります。
1.アクセス解析タグを出力しているファイルを特定する
WordPressの管理画面にログインして、左のサイドメニューより「外観」→「テーマの編集」に移動します。
まず、アクセス解析のタグ(スクリプト)を出力している箇所を特定してください。
アクセス解析のタグについては、一般的には「header.php」もしくは「footer.php」のいずれかに記述されていることが多いです。
「Stiger系」を使用されている方に関しては、最近のバージョンでは「header.php」内にアクセス解析スクリプトを出力している箇所があります。
2.アクセス解析タグの出力に条件分岐(if条件)の記述を追記する
アクセス解析タグ(スクリプト)の出力箇所に下記プログラムを追記します。
例題はテーマ「Stinger plus」のheader.phpの記述です。
//header.phpより元々の記述サンプルを一部抜粋 <?php wp_head(); ?> <?php include_once( "analyticstracking.php" ) //アナリティクスコード ?> <?php get_template_part( 'st-ogp' ); //OGP設定 ?>
↓↓↓上記プログラムのアナリティクスコード出力部分を下記のように条件分岐のif文を追記
//header.phpにif文を追記したもの <?php wp_head(); ?> if ( !is_user_logged_in() ) { <?php include_once( "analyticstracking.php" ) //アナリティクスコード ?> } <?php get_template_part( 'st-ogp' ); //OGP設定 ?>
上記のように、3行目と5行目にif ( !is_user_logged_in() ) {・・・} で、アクセス解析タグの出力を制御する記述を追記します。
「is_user_logged_in()」は、管理者もしくは利用ユーザとしてログインしているのかを判断しています。ログインしている場合は「TRUE(真)」、非ログイン時は「False(偽)」を返します。
今回の場合は、非ログイン時(一般ユーザの閲覧)のみ、アクセス解析タグを出力したいので、is_user_logged_in()の頭に否定の「!」を記述し、「ログインしていない場合」という条件の記述によって出力を判断するような内容にしています。
まとめ
WordPressにログインしている状態、ログインしていない状態による出力の切り分けに関しては、アクセス解析タグ以外にも、デバッグ出力や広告出力などを行う場面でも利用することができます。アクセス解析同様に、出力部分で今回のようにカスタマイズを行うことで、さらに運用しやすいサイトにしていくことも可能です。
また「is_user_logged_in()」については、元々、WordPressに用意されている関数を使用している為、アップデートにより使えなくなる可能性も低く、安心して利用できる記述ですので、是非活用してください。